もう心配は無用!お客様へおもてなしの仕方

もう心配は無用!お客様へおもてなしの仕方のポイント解説

来客へのおもてなし

出迎える場合は、前日のうちに玄関や客間、トイレ、洗面所などお客様の目にふれる場所を中心に掃除をしておきます。
当日は部屋のにおいにも配慮して、空気の入れ替えも忘れずに。

お茶とお菓子は1,2個余分に準備しておくと安心です。
約束の15分前までには準備を終えて、身だしなみを整えておきます。

玄関から客間に案内するとき、階段では万が一のときに下から支えられるようにお客様を先に通し、下りるときは相手の足元に気を配りつつ、自分が先に下ります。
客間の扉を開けてお客様を通したら、上座の席をすすめて座っていただきます。

和室と洋室

和室への案内

入り口でいったん膝をついてから静かにふすまを開け、お客様を先に部屋に通し、「どうぞ奥へ」と言って上座をすすめます。

洋室への案内

部屋のドアを開けて1歩下がり、お客様に先に入ってもらいます。
家開きのドアなら開けながら部屋に入りドアの側に立って誘導をします。

お土産をいただいたら

お客様が手土産を持ってきていた場合は、遠慮せずにお礼を言って受け取り、いったんお茶をいれに奥に下がるときなどに一緒に持って行きます。
そのまま部屋に置きっぱなしにするのは失礼になるので気をつけてください。

お茶の出し方

お客様を部屋に案内したらできるだけ早く、5分以内にはお茶を出すようにします。
スムーズに出せるように、前もって茶器やお菓子の準備をしておきます。
親しい間柄の人ならば、部屋の方に茶道具を運んでおいて、会話をしながらお茶をいれてもかまいません。

お盆を持って部屋に入る場合

和室にお茶を持って入るときは、ふすまを開けて先にお盆を中に入れ、膝を滑らせるようにしてにじって室内に入ります。
座ったまま体を斜めにひねって座りなおし、静かにふすまを閉めます。

お茶とお菓子の出し方

お客様の近くまでお茶とお菓子のお盆を運んだら、いったん座ってからお盆をテーブルのわきの畳の上に置き、テーブルの上にお茶とお菓子を並べます。
お客様から見て左側にお菓子を置き、右側にお茶を置きます。
このときテーブルと器がこすれないように気をつけます。
また、おしぼりがある場合には、お客様の手に取りやすい位置に置きます。

いただいた手土産をお客様に出すとき

手土産が生のケーキや果物など、すぐに食べられるものだったとき、「いっしょに食べたいな」と思って買ってきた場合が多いものです。
そんなときは「ご一緒にいただきましょうか」、「お持たせですが」などといって出します。
用意したお菓子と手土産が同じようなものだった場合、かならずいただいたほうを出すようにします。

お茶のお代わり

新しい茶器に入れ替えるとよりていねいですが、冷めたお茶をこぼしてから、新しく注いでもかまいません。
飲みものの種類を変えてもいいです。
客室にお茶こぼしと急須などのセットを用意しておくと便利です。
お茶を入れ替えるタイミングは、だいたい30~40分経ってからを目安に。

見送り

お客様が帰る前には、靴を履きやすいように間を2~3センチほどあけてそろえて、玄関の中央に出しておきます。

なかには予定の時刻を過ぎても帰らない人がいて困ってしまうこともあると思います。
そんなときは、お茶を入れ替えるタイミングなどで、
「お時間は大丈夫ですか?」
とさりげなく声をかけてみます。

それでも帰る気配がなく、こちらの予定もある場合は
「すみませんが、これから予定がありますので」
とていねいな口調で切り出します。
これは決して失礼なことではありません。

寒い季節や手荷物が多いときは、外に出てコートを着るのは大変なので、玄関ではお客様に
「どうぞこちらでコートをおめしになってください」とすすめると親切です。
玄関の外に出たら、いつまでも見送られるのもかえって気をつかわせてしまうことになるので、お客様が一度振り返ったらお辞儀をして家の中に入ります。

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