入店から席に座るまでを総ざらい。和食マナーの入り口

入店から席に座るまでを総ざらい。和食マナーの入り口のポイント解説
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入店から入室まで

日本料理の料亭やレストランでは、座敷に上がる場合と、椅子席の場合とがあります。
席次などのマナーはどちらの場合も変わりません。
座敷の場合のマナーをご紹介します。

お店に着いたら

受付の人に「○時に予約をしている○○です」と名前を告げて、案内に従います。
この場合勝手に席に着くのはNGです。
「コートをお預かりします」と言われたら、その場で脱いで預け、荷物があれば一緒に預けます。

玄関の上がり方

和風の造りのお店であれば、玄関で靴を脱いで上がる場合もあると思います。
靴を脱ぎっぱなしにせず、靴を脱いで上がってから向き直り、靴の向きを直します。
お店の人や下足係がいる場合、「そのままでどうぞ」と言われたら、遠慮なくサービスを受けても構いません。

脱ぎにくい靴

座敷に上がる可能性がある場合は、ひも靴やブーツなど脱ぎにくい靴を避けましょう。

後ろ向きに上がる

靴の向きを直す手間が省けるとは思いますが、訪問先にお尻を向けて上がってしまうのは美しくありません。

席次

席次とは、座席の順序のことで、和室の場合は、床の間にあるほうが上座で、出入り口に近い方が下座が基本になります。
ただし、上座・下座はテーブルの向きや人数、室内の造りなどによって変わってくるので、基本をもとにそのつど判断することが必要になります。
もし分からないときは、こっそりお店の人に確認しましょう。

上座に座るのは、招待や接待の席であればゲスト、お祝いなどの席であればその主役の人が座ります。
そうでない場合は、目上の人が上座に座ります。
恋人同士などの場合は男性が上座に座ります。

誰が上座に座るかは、譲り合いになってなかなか決まらない場合もあるかもしれません。
室内に入ったら目下の人が気を配り、目上に上座をすすめてさっと下座に着くのがスマートです。

和食の席での席次

二人の場合
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床の間を背にした席が上座です。

四人の場合(横テーブル)
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床の間により近い席が一番の上座です。

四人の場合(縦テーブル)
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床の間に近い方、出入り口から遠い方が上座になります。

床の間がない部屋では

出入り口からいちばん遠い席が上座になります。
床の間の横に出入り口があるという場合も同様です。
出入り口に近い席はお店の人とのやりとりなど、雑用を引き受けることになりますので、ゲストや目上の人にはいちばん奥に座ってもらいます。

仲間の集まりでの席次は

誰が目上ということもない仲間同士の集まりでは、席次は気にしなくていいです。
下座の方が床の間が見えていいという人もいますし、庭が見える席がいいという人もいると思います。
ケースバイケースで考えましょう。

座布団の座り方

席が決まったら、座敷では座布団に座ることになると思います。
座布団の座り方にもマナーがあるので、きちんと覚えておくと安心です。

きれいな座り方

1、座布団の下座側に座り、両手を軽く握って座布団につき手を支えにしてひざを滑らせます。
2、座布団の中央まで移動したら、ひざをそろえて座り、背筋を伸ばして、手はももの上で重ねます。

招待を受けたときなどは、座布団に座る前にお礼のあいさつをします。

しびれがきたら

正座がマナーではありますが、しびれがきれるまで我慢しなくてもいいようです。
しびれる前に早めに目立たないように足を崩します。
この時女性の場合は、フレアースカートやプリーツスカートを着ていれば、自然に足を隠すことができます。

やってはいけないこと

座布団を踏みつける

座るときはもちろん、歩きながら座布団を踏むこともNGです。

敷居を踏む

和室の入り口では、敷居を踏まないように気をつけましょう。

畳のへりを踏む

室内を歩くときは、畳のへりを踏まないようにします。

畳のへりに座る

あいさつの時など畳のへりに座わってしまわないように注意します。

敷居と畳のへりは、家の中でもとくに痛みやすい場所なので、これらの作法は、昔の人が家を大切にしたいという思いから生まれたものです。


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