デトックスってなに?
デトックスとは「解毒」という意味で、食品から体内に蓄積されていく有害物質(鉛・水銀・カドミウムなど重金属類やヒ素など)を、体外に排出することで健康になるという考え方です。
これらの重金属類は体脂肪に蓄積されやすく、少量でも脂肪の燃焼を妨げてダイエットには邪魔な存在です。
ダイエットで痩せやすい体質を作るためにも、「デトックスダイエット」というダイエット方法も注目されています。
デトックスによい食べ物
ゴボウやレンコンなどに含まれる「食物繊維」は、ダイオキシンなどの有害物質を体外に排出し、有害ミネラルが体内に取り込まれるのを防ぐ働きがあり、リンゴや柑橘類に含まれる「ペクチン」は、重金属中毒に対して効果があり、重金属の毒力を最小化します。
メカブや玉ねぎで亜鉛を、ラッキョウはダイエットの敵でもある水銀を、レモンや梅干などの「クエン酸」を多く含む果物類は鉛を体外へ排出してくれます。
食物繊維、玄米、魚介類、海藻類、果物などの食べ物が有効のようです。
積極的に取り入れていきたいところですが、バランスが大事です。毎日の食事の中にどれか一つ取り入れるという感じで摂取しましょう。
サプリメント
アミノ酸の一種である「グルタチオン」やミネラル類の「セレン」・「亜鉛」、ポリフェノールの一種「ケルセチン」などの摂取が有効とされていて、「アルファリポ酸」には「グルタチオン」の生成を助ける働きがあるそうです。
毒素のたまった状態でサプリメントを摂取するよりも、毒素を排出しきれいになった体で摂取することで、より効果を得ることができるようです。
「汗」をかいてデトックス
もう一つ有効な方法として、「汗」によって体外へ排出する方法もあります。運動やお風呂に入って流れる汗でも排出されます。「ゲルマニウム温浴」や「岩盤浴」、「赤外線サウナ」によって出る汗は、特に排出が多くオススメです。
汗をかいてデトックス
体に蓄積された「毒素」は汗によって排出されます。
汗には、肌表面の「汗腺から出る汗」と、表皮の深部にある「皮脂腺から出る汗」の2種類があります。
毒素を一緒に排出するのは後者の「皮脂腺から出る汗」のほうです。
この汗は、汗腺から出るさらさらと流れるような汗とは違って、ゆっくりジワッと出てくる汗で、長時間じっくりつかれる半身浴や、ウォーキングなどの有酸素運動で出すことができます。
つまりお風呂は、デトックスの絶好の機会というわけです。
お湯に「塩」を入れることで新陳代謝が高まり、普段の入浴よりもより多くの「皮脂腺からでる汗」を出すことができます。
ゆっくり時間のとれる週末に「デトックス風呂」をやってみませんか?
前準備
1. できるだけたくさんの水分をとっておこう!
お風呂に入ると血液の流れが良くなりますが、入浴前に水を飲むとさらにその働きが促されます。
毛穴にたまった脂も薄めて溶かす効果もあり、最低でもコップに1~2杯のミネラルウォーターを飲んでおきましょう。
お酢や柑橘類など、クエン酸の入った飲み物を飲んでおくと、さらに効果が高まります。
2. ミネラル分の多い塩を用意しよう!
オススメなのは、天然塩や専用のバスソルトです。
精製された塩よりも、よりミネラル分が多いので代謝を促す効果がアップします。
量は手のひらにこんもりとのるくらい(約20g)を目安にお湯に入れましょう。
お風呂でデトックス
デトックス風呂プログラム
1.シャワーでマッサージ
毒素によって濃縮された脂は、酸化して過酸化脂質となり毛穴をふさいでいることがあります。
そのふさいでしまった毛穴を刺激する意味でも、最初に38~40℃のシャワーを当てて毛穴を開かせましょう。
最初は鎖骨に当てて、リンパの流れを活性化します。
特に左の鎖骨はリンパ管と静脈が交わるところなので、まずはここを刺激します。鎖骨の後は、手先や足先など体の端から心臓部に向かって順番に浴びていきましょう。
2.中心部に向けて体を洗う
体を洗うときも、手足などの末端から心臓部に向けて順に洗っていきます。
毒素は体の末端に溜まりやすいので、手足の指先やかかとなどをマッサージするつもりで洗いましょう。
体の中心に向けて洗うことで、老廃物を動かします。
3.塩をいれた湯ぶねにつかる
調度いいと感じるくらい(40℃前後)のお湯にみぞおちまでを目安につかります。
額から汗がにじんでくるまで、15分くらいを目安につかりましょう。
老廃物は、ゆっくり温めないと、なかなか溶け出してくれません。
入浴中も水分を補給すると、より効果的です。
4.体を洗い流す
たっぷりとかいた汗には、毒素が含まれています。
シャワーで体をしっかりと流して拭き取ってあがりましょう。
あと浴槽に塩分が残っていると、傷がつくおそれがあるので、浴槽もしっかり流しておきましょう。
錆びやすい配水管にも塩分を残さないように!
5.水分補給
入浴後は再度水分補給を忘れずに!
水分補給によって、血液の流れが良くなり、さらに発汗が促されますし、汗で失われた水分を補う意味でも重要です。
さらに効果アップしたい人は
湯ぶねにつかっている時に、効果をアップさせる方法があります。
* ホットタオルを肩にのせる
せっかく出た汗を蒸発させてしまうと、皮膚の温度が下がってしまってデトックス効果が薄れます。
お湯につけたタオルを肩にのせて、蒸発を予防します。
タオルが冷めてきたら、再びお湯で温めましょう。
* 換気扇を止める
換気扇を止めて蒸発を満たすと、浴室がちょっとしたミストサウナに早変わりします。
汗をかいても簡単に蒸発しないので、さらに発汗を促せます。
入浴後にはしっかり換気しておきましょう。
* お風呂のふたを閉める
半身浴をするときに、お風呂のふたをできるだけ閉めて、首だけ出るような状態で、簡易サウナに早変わりです。
(注)心臓に疾患のある方は体に負担になるので、温度を上げる方法は避けてください。
マッサージでデトックス
毒素は脂肪を分解する働きを阻害する一因で、部分的に蓄積すると、そこに老廃物が溜まりやすくなり、セルライトやたるみの原因になります。
これに有効なのが、リンパの流れを促すマッサージです。
血行がよくなる入浴中に行うと効果的です♪
ウエスト・おなか
1.側面を押す
左手の親指以外の4本の指をウエストの右の側面に当てて、5秒ほど押します。
同様に右手で左の側面も押しましょう。
2.さするように洗う
次にウエストの右から左の側面に向かって、お腹を横にさすります。
このあと左から右、右から左と交互に10往復を目安にさすります。
上半身も一緒に動かしてさするとより効果的です。
3.おへそを押しておなかを揉む
息を吐きながら、おへそを5秒ほど押した後、両手でおなかの脂肪をつかんで、左右の手を上下逆方向に動かしながら、おなか全体を揉みほぐしましょう。
4.肋骨のきわとおなかの中心をさする
みぞおちに両手の親指以外の4本の指をそれぞれ当てて、一番下の肋骨に沿ってさすります。
そして、みぞおちの中心に両手を戻して、みぞおちからおへそまで、おなかの中心を4本の指でさすりましょう。各5回が目安です。
二の腕
1.腕を上げわきの下を押しながら、内側をさする
左腕を上げて、わきの下を右手の親指以外の4本の指で5秒ほど押した後、手首から腕の内側をわきの下までさすります。
右腕も同じ様に、各5回ずつが目安です。
2.横腹を押して、側面全体をさする
左腕を上げて、左側のウエストの側面を右手の4本の指で5秒ほど押した後、手首からウエストのラインまで、側面を一気にさすります。
右腕も同じ様に、各5回ずつを目安にやりましょう。
3.手首からわきに向かって押す
左腕を肩の高さに上げて、右の手で腕の下側からつかむように、手首からわきの下まで少しずつ動かして、5箇所くらいをそれぞれ5秒ずつ押していきます。
右腕も同様に。
4.手首からわきに向かって、腕の内側と外側の両方さする
左腕の内側と外側を、手首からわきの下に向かってさすっていきます。
右腕も同様に、各5回ずつが目安です。
おしり
1.お知り全体をまんべんなくつかむ
おしりの下に両手を当てて、おしり全体をつかみます。
手の位置を外側にずらしながらヒップラインに沿って腰までつまんでいきましょう。
2.左右交互にヒップラインに沿ってさする
おしりの下に両手のひらを当てて、右腰を上げると同時に左手でヒップラインに沿ってさすり上げ、次に左腰を上げるのと同時に、左手でヒップラインに沿ってさすり上げます。
左右各5回を目安に、腰を動かすのに合わせて手を動かすのがポイントです。
3.円を描くようにさする
腰の後ろにある平らな骨を両手の親指以外の4本の指で5秒ほど押した後、両手のひらをそのままおしりの下まで真っ直ぐさすり、次にヒップラインの丸みに沿って円を描くようにさすり、始めた位置にもどします。
これを5回ほどくり返しましょう。
4.膝の裏からおしりにかけてさする
前傾姿勢になって、ひざの裏側から太ももの後ろ、おしりの真ん中までを左右交互に動かしながら、手のひらでさすります。
体を左右に動かしながら、5回ほどくり返しましょう。
腸内洗浄
腸内洗浄もデトックス法の一つです。
体の中を大掃除して出す毒素の75%は便となって排出されますが、腸に溜まった毒素を出すことにより便秘が解消される他、体全体の免疫力もアップします。
腸内洗浄とは、大腸内に溜まっている、便秘による便や腸内にこびりついた宿便を、専門器具や薬品などを入れて除去することです。
便秘の方だけに必要な行為と思われますが、毎日排便のある方でも、宿便が腸内には溜まっているそうです。
宿便とは、腸壁に小腸の絨毛や大腸のひだに残ったタンパク質や脂肪などを主体とした老廃物です。
これを放っておくと、醗酵過程で悪玉菌を増殖させ、さまざまな種類の毒素が発生します。
この発生した毒素を解毒しようと、肝臓がフル回転で働いていますが、解毒量が過剰になると肝臓の働きがオーバーワークになって機能低下につながります。
こうして腸内に便が溜まることが原因で、ガンをはじめとした、さまざまな病気に発展することもあり、また便秘が原因で肥満になったり、肌が荒れたりといいことはありません。
便秘の場合、安易に便秘薬に頼ってしまいがちですが、薬を飲むのが習慣になってしまって、だんだんと強い刺激を与えないと効かなくなってしまいます。
まずは、便秘予防のためにも、食物繊維を多く取り入れたり、ビフィズス菌やオリゴ糖を摂って腸内環境を整えましょう。
ヨーグルトには善玉菌がたくさん含まれていて、腸内環境を整えて便秘を解消し腸の働きが活発になります。
便秘でお悩みの方は、積極的に取り入れたいですね。
現在ご家庭でも簡単に腸内洗浄ができる商品も販売されていますし、腸内洗浄を行っている病院もあります。
病院では医師による問診と十分な説明を行っていますので、初めてで不安という方は、病院で行うのもいいと思います。
きれいな腸を維持するために、1、2ヶ月に1度(便通の状態にもよりますが)程度の腸内洗浄を薦めている病院が多いようです。