披露宴の心得と受付係や世話役のマナー

披露宴の心得と受付係や世話役のマナーのポイント解説

披露宴の心得

目上の人やいろいろな職業の人が集まる席です。礼儀正しくふるまうことをつねに意識したいものですね。

会場へは早めに到着する

披露宴の当日はできれば三十分前に、遅くとも十五分前には会場に着いていたものです。
もちろん遅刻は厳禁です。コートや荷物をクロークに預けたり、受付をしたりする時間を見込んで、早めに会場に到着するようにしてください。

受付

「新婦の友人の○○と申します。本日はおめでとうございます。」とまず名乗ってからお祝いの言葉を述べましょう。
ふくさを取り出し、自分側に向けてふくさを開き、祝儀袋をいったん台の上に置いてふくさをかるくたたみなおします。
あらためて祝儀袋を持ち、相手に向けて「お祝いでございます。」と言葉を添えて両手で渡します。
その後に芳名帳に、住所と氏名をていねいに書いてください。

控え室

受付を終えたら、控え室に入って開宴を待つことになると思います。
入り口で会釈して入り、新郎・新婦の家族や仲人を見かけたら、
「おめでとうございます。本日はお招きいただきまして、ありがとうございます。」
とにこやかにあいさつをしましょう。
飲みものをすすめられたら、遠慮せずにいただき、ほかの招待客と隣り合わせになった場合、面識がなくても簡単に自己紹介などして言葉をかわしておくのもいいですね。

席に着いたら

披露宴の会場に入ったら、席札を見て自分の席に着きます。
同じテーブルの人たちに会釈をして座り、笑顔でひと言言葉を交わすようにすると、その場の雰囲気も和みます。
後に乾杯で起立するので、ナプキンを広げる時はその後にしてください。

乾杯

グラスの脚の部分を持ってまずは胸の高さで、挨拶の時はこの姿勢のままで聞きます。
「乾杯!」の発声の時に目の高さに持ち上げてから一口飲み、グラスを置いて拍手をします。
他の人のグラスと合わせないのが正式です。

スピーチの最中

スピーチや余興の最中には、食事をしたり飲みものを飲んだりしてもかまいませんが、きちんと注意を向けて聞いたり観たりするのがマナーです。
スピーチの始まりと終わったあとは、食事の手をいったん止めて、かならず拍手をするようにします。

お酒のお酌

各テーブルには給仕の担当者がいるので、同じテーブルの人にお酌をする必要はありませんが、気がついたらつぐといった程度に考えておきます。
他のテーブルの人や新郎・新婦にお酌をしにいくときは歓談中にします。
新郎新婦へは、大勢の人からすすめられる二人のことを考えて、ビールやお酒の悪すすめはやめてくださいね。

退席するとき

披露宴がお開きになったら、まず同じテーブルのひとに「ありがとうございました。楽しかったです。」などと挨拶してから席を立ちます。
席札とメニューは引き出物の袋へ入れて持ち帰り、忘れ物のないように注意します。
退出する順番の決まりごとはないので、自由に退出してOKですが、お開きの直後は混み合うことがあるので、少し様子を見てからでも遅くはありません。
出口では新郎・新婦やご両親に「とても素敵な式でした。お招きありがとうございました。」などと、短く挨拶をして会場を出ます。
出口で話し込んだり写真撮影で流れを止めたりすることのないようにします。

受付係を頼まれたら

お客様を迎える受付係りは、両家を代表する大切な役目です。
事前に打ち合わせをしておくことが大事です。
招待客の名簿をもらって来る人を調べておいたり、化粧室の場所をきかれても分かるように、会場内を把握することも必要です。

受付開始の30分前には会場に到着して両家の人にあいさつを済ませて、自分の身支度を整えておくことも忘れないようにしてくださいね。

仕事の流れ

1.ごあいさつ

招待客が見えたらかならず立ってあいさつをします。
「おめでとうございます」と言われたら、「ありがとうございます」と答えて軽く会釈をします。
両家の顔として、礼儀正しくにこやかに対応することを心がけます。

2.祝儀袋は両手で受け取る

祝儀袋を差し出されたら、両手で受け取ります。
ご祝儀は盆の上に重ねて置き、芳名帳へ記帳をすすめます。
書いているとき手元をじっと見ると相手が緊張しますので、視線はあたりに流したままで。
記帳が済んだら、「ありがとうございます」とひと言お礼を忘れないように。

3.案内

披露宴会場やクローク、お手洗いの場所など、尋ねられたらすぐ案内できるように、事前にチェックしておくことを忘れずに。
記帳が済み開宴まで時間があるようなら、「開宴まであちらでお待ちください」と会場近くの待合所を案内します。

気をつけよう!

招待客から預かったご祝儀はかなりの金額になるので、十分に注意が必要です。
披露宴が開宴したら、事前に確認した人にしっかり渡すようにして、それ以外の人が受け取りに来ても絶対に渡してはいけません。
式場の係りを装って受け取りに来る、いわゆるご祝儀泥棒にひっかからないように気をつけてくださいね!

その他の世話役を頼まれたら

司会や受付、スピーチ、カメラ係りなどの役を頼まれたら、できるかぎり快く引き受けたいものです。

司会

マスターオブセレモニー(MC)ともいって、進行全体を司るので責任は重大です。
事前の打ち合わせが最も重要です。
出席者の顔ぶれ、どんな式にしたいのかなど、新郎新婦とはもちろんのこと、会場のスタッフとも十分な打ち合わせが大事です。
進行表を作り、乾杯やスピーチをする人の名前にはふりがなをふり、声に出してゆっくりと話す練習をしておきます。
笑顔を忘れないように心がけてくださいね。

スピーチ

披露宴でのスピーチを頼まれたら、よほどの理由がないかぎりは断らずにすすんで引き受けましょう。
頼んでくるということは、あなたのことを信頼しているからです。
3~5分で収まるように事前に原稿を用意して練習しておきます。
(本番で原稿を読み上げてもかまいません。)
「別れ」を連想させる言い回しなど、忌み言葉が入ってないかもチェックしてくださいね。
忌み言葉 → 切れる、別れる、去る、帰る、返す、離れる、終わるなど・・・・・・

上手なスピーチのコツは簡潔で分かりやすい内容です。
新郎新婦の人柄が伝わるエピソードを中心にしてポイントを絞ることが大切です。
二人のなれそめを話すときには、かならず本人の了承をとってくださいね。
新郎新婦の希望があれば前もって聞いておきましょう。
*スピーチの構成の参考に
お祝いの言葉 → 自分と新郎新婦との関係 → エピソードや思い出 → はなむけの言葉

カメラ係り

事前に撮ってほしい項目を確認しておくのが無難です。
焼き増しができるよう後日ネガフィルムも渡しましょう。

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