それぞれ見てみよう。入学・卒業・就職・成人式のお祝い

それぞれ見てみよう。入学・卒業・就職・成人式のお祝いのポイント解説

入学・卒業のお祝い

卒園と卒業は入学と対をなす行事です。
そのため入学祝いをするのであれば、卒園・卒業祝いは必要ありません。
大学卒業に関しても、就職と対をなしているため、卒業祝いをはぶいて就職祝いにすることが多いようです。

このようにみると、卒園・卒業祝いは、入園・入学祝いと基本的に変わりません。
変わる点は祝儀袋やお祝いの品ののしの表書きを「祝御卒業」や「祝御入学」にすることぐらいです。
お祝いをもらう側から考えると、日本では学校に卒業するよりも入学することのほうが難しいので、卒業祝いより入学祝いをもらったほうが嬉しく感じるかもしれません。

入学や卒業のお祝いのおつきあいの範囲は親族だけが一般的のようです。
親族以外でお祝い金をや品物を贈る場合は、相手の家と家族同士の付き合いをしているといった場合のみです。
上司の子供に義理でお祝い金を贈る必要はありません。
お祝い金の相場は、
・幼稚園、小学校の場合は五千~一万円。
・中学、高校の場合は一万円。
・大学の場合は一万~二万円ぐらいです。
(普通は中学や高校の入学は派手なお祝いはしないようです)
祝儀袋の表書きは「祝御入園」「祝御入学」とします。

お祝いを品物で贈るときは、幼稚園や小学校の場合だと、学用品が喜ばれます。
その他にも図書券や図書カード、文具券などが無難です。
お祝いは入園・入学の前日までに届けるようにします。

入園や入学祝いは、自分や兄弟、親戚の子供のことで私的な出来事になりますので、身内や親族以外には知らせる必要はありません。
身内の人間が他人からお祝いをもらっても、お返しは不要です。(お礼状は出すようにします。)

就職祝い

就職祝いは一般的に家族や仲の良いいとこなどの身内、あるいは学生時代の後輩などに贈ります。
基本的に「知人の子供」という間接的なつながりにお祝いは不要です。
お祝い金の相場は、
・身内なら一~二万円。
・身内以外なら五千~一万円程度です。

長く厳しい就職活動、お疲れ様とおめでとうの気持ちをこめた贈り物は、社会に入って役立つ実用品が喜ばれます。
名刺入れやネクタイ、手帳、化粧品など、また商品券でも無難です。
祝儀袋、のしの表書きは「祝御就職」とします。

自分の就職が決まったら、同じ業界で働く先輩や、仕事を世話してくれた人などにできるだけ早く報告します。
世話をしてくれた人には、たとえ決まらなくても結果だけは必ず報告するのが義務です。

就職祝いの場合もお返しは不要です。
お礼状、お礼の電話だけはきちんと、直接手渡された場合以外、お祝いの品を受け取ったらすぐお礼の連絡をします。

成人式のお祝い

成人式の祝いには特別の決まりはありません。
社会人なら最低限、次の人にはお祝いをしてあげたいものです。

・自分の兄弟、親しいいとこ、その子供
・非常に仲のいい後輩
(いずれも当人より自分がかなり年上の場合で結構です。)

現金を贈るときの相場は、一~二万円です。
お祝い金は必ず祝儀袋に入れ、「祝御成人」「成人お祝い」などの表書きをして名前を書きます。

成人の日にこだわる必要はありません。
相手の二十歳の誕生日でも喜ばれます。

お祝いの金品をもらってもお返しする必要はありません。
お礼状や電話でのお礼で十分です。
直接受け取った場合は、その場でのお礼でもいいです。

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