名刺交換のマナー

名刺交換のマナーのポイント解説

正しい名刺交換

名刺は必ず名刺入れに入れておきます。
そのときにすばやく出すことができるように、上下逆さまに入れておくと、最初から相手にとって見やすい方向になっているのでスピーディーです。

名刺は名刺入れにいったんのせて、相手に差し出すのが正式な作法です。
名刺入れを名刺のお盆として使うようにします。

名刺入れは輪になっている方が正面になるので、そちらを相手側に向けます。
相手の目を見て「○○社の○○と申します。どうぞよろしくお願いいたします。」と言葉を交わし、名刺を交換します。
名刺は基本的に目下の者から目上へと出すものなので、訪問した側から先に名乗り名刺を出します。

複数人との名刺交換

このようなときは、無理に両手で渡そうとせずに、片手(右手)で相手の名刺入れの上に自分の名刺をのせればOKです。
左手に持った名刺入れの上に相手の名刺を受けます。
もしも先方に先に出されてしまった場合は、出そうとした自分の名刺をいったん名刺入れの下に控えて、両手で相手の名刺を受け取ります。

気をつける6つのポイント

  • 男性は名刺入れを、ズボンのポケットに入れずに、背広の内ポケットに入れておきます。
  • 女性の場合は、バックから出して手元に用意しておきます。
  • 上司よりも先に、先方に名刺を差し出さないようにします。
  • カウンターやテーブル越しに交換しないように。
  • 会社のロゴマークや名前には指を触れないようにします。
  • 複数の方と交換する際は、目上の方の名刺が常に一番上になるように、次の方の名刺と重ねたりしないように気をつけます。

いただいた名刺はすぐにしまわずに、机の上に置いたりしておきますが、いつまでもしまわずにいなくて、10分ほどたったらさり気なくしまっても構いません。
テーブルの上に出しておく場合、うっかりお茶などこぼして汚してしまっては大変失礼ですので、十分注意してください。

名刺の豆知識

名刺発祥の地は中国で、漢の時代に「刺」と呼ばれていたそうです。
明朝時代に北京で流行し、日本にその習慣がもたらされたのは19世紀初め頃で、盛んに使われるようになったのは明治以降です。
当初は地位の高い人しか持てず、しかも名前が書かれていることから非常に大切に扱われていました。
まず小袱紗(こぶくさ)を敷きその上に名刺をのせて交換していたといわれています。
名刺入れに名刺をのせて受けるのは、この習慣の名残です。

関連コンテンツ