お酒の基本マナー
お酒は明るく楽しく飲むのが基本ですが、酔ってくるとついハメをはずし過ぎてしまうこともあります。
素が出やすいからこそ、気を抜きすぎることがないように、グラスの持ち方や飲み方にも再チェックが必要です。
当たり前だけど注意しておきたい
明るく飲む
グチを言ったり、怒りっぽくなったりする酒の場は楽しくありません。
酔いすぎない
酔いすぎて騒いだり、暴れたり、具合が悪くなったりするのはNGです。
飲めなければ断る
飲めないのに無理に付き合うことはありません。
明るく断って、ソフトドリンクなど好みのものを飲みましょう。
強要しない
適度にお酌をするのはいいのですが、強要してはいけません。
本当に飲めない人に無理強いするのもやめてくださいね。
レストランや料亭で
レストランや料亭は食事を飲むところなので、食事をゆっくりと味わいつつ、お酒をほどほどに飲みます。
お酒ばかり飲んでいるのは、お店に対して失礼なので気をつけてください。
居酒屋で
居酒屋は基本的にはお酒を楽しむところなので、メニューもお酒のつまみが中心です。
お酒の種類も多く好きなお酒が楽しめます。
とくにルールはないので、自由に飲んで食べて楽しみます。
バーで
バーはお酒をゆっくり静かに楽しむところです。
食前や食後に利用し、お酒と軽いおつまみで過ごします。
空腹を満たす場所ではなく、また大人数の宴会で盛り上がる場所でもありません。
お酒の種類
ビール
大麦や麦芽が原料でアルコール度数は5度前後です。発泡性のお酒なので食前酒として、日本料理をはじめいろいろな料理にあわせることができます。
ワイン
ぶどうを原料とした醸造酒で、アルコール度数は12度前後です。白、赤、ロゼがあります。同じくぶどうを原料とした発泡性のシャンパンやスパークリングワインも仲間です。
日本酒
米や麹を原料とした醸造酒で、アルコール度数は15~17度程度です。大吟醸、吟醸、純米、本醸造などの種類があり、冷やか熱燗でいただきます。
中国酒
中国で作られるお酒で、白酒(パイチュウ)、黄酒(ホワンチュウ)などいろいろな種類があります。日本では紹興酒や老酒(ラオチュウ)が有名です。
焼酎
米、麦、芋、そばなどの穀物を原料とした蒸留酒で、アルコール度数は20~25度程度です。中には70度と高いものもあります。沖縄の泡盛も仲間です。
その他
ウイスキーやブランデーは40~43度以上と強いお酒で食後酒として飲まれます。
カクテルはお酒に果汁などを合わせたアルコールドリンクです。
バーでの振舞い方
バーはお酒を静かに飲んで楽しむたのめ大人の社交場です。
宴会のように騒いだり、居酒屋のように料理をたくさん注文して空腹を満たしたりする場所ではありません。
テーブルはチャージ代がかかる場合もあります。
お店の大きさにもよりますが、バーに大人数で行くのはあまり歓迎されないかもしれません。
背の高い椅子の座り方
バーのカウンターでは背の高い椅子やスツールが置かれている場合があります。
1、椅子を手前に引いて椅子のそばに立ちます。
2、カウンターに片手を置き右足を左足とクロスさせるようにして止まり木にかけます。
3、お尻を上げてサッと椅子に座ります。
バッグは隣の椅子が空いているときはそこに置いてもいいですが、ひざの上にのせたり、背もたれと背中の間に置くようにします。
大きい荷物やコートはお店の人に預かってもらうようにします。
背が高い椅子の場合、無意識のうちに足をブラブラさせてしまうことがあるので注意してください。
靴を落としてしまったら恥ずかしいので、足はきちんと止まり木に置くようにします。
バーでのNG行為
ラフすぎるスタイル
カジュアルな服装であっても、おしゃれ心をプラスすることを忘れないようにしてください。
普段着やラフすぎるスタイルではNGです。
バーテンダーを独り占めにする
カウンターに座ったらバーテンダーとの会話を楽しむこともバーでの魅力ですが、バーテンダーはすべての客に気を配っているので、独り占めにすることは禁物です。
おつまみばかり食べる
バーは食事をしにいくところではありませんので、空腹であれば他の店で食べてからバーへ行くようにしましょう。
酔って騒ぐ
バーは静かにお酒を楽しむところです。
酔いが回ってくると声が大きくなりがちなので注意してください。
酔っ払って騒ぐのはもちろんNGです。
酔いつぶれる
飲みすぎて醜態をさらすのは恥ずかしいことです。
カクテルの中には強いお酒もあるので、初めて飲むものはかならず確認することを忘れずに。
カクテルの種類と飲み方
カクテルには昔から伝わる伝統的なもののほかに、そのお店のオリジナルメニューもあり種類が豊富です。
好みのカクテルを選べるように、ショートドリンクとロングドリンクの違いや、ベースとなるお酒の種類など、
大まかな分類から覚えておくといいですね。
ショートドリンクとロングドリンク
カクテルは飲む所要時間によって分類できます。
時間をかけずに10~20分ぐらいで飲みきるのがショートドリンクです。
アルコール度数は高めで、カクテルグラスで出てきます。
それに対して、30~40分ぐらいかけてゆっくり飲んでもOKなものがロングドリンクです。
アルコール度数は低めで、タンブラーなどで出てきます。
ベースとなるお酒
カクテルにはまずベースとなるお酒が必要で、それによって味に特徴が生まれます。
ジン、ラム、ウォッカ、テキーラ、ウイスキー、ブランデー、ワインなどが一般的です。
オーダーのときにまずベースから決めるという方法もあります。
有名なカクテル
マティーニ ジンまたはウォッカ+ベルモット 辛口のカクテルの代表格です。 |
ギムレット ジン+ライム さわやかな辛口のカクテルです。 |
ジントニック ジン+トニックウォーター 飲みやすいロングドリンクです。 |
シンガポール・スリング ジン+レモンジュースなど 甘酸っぱいロングドリンクです。 |
ダイキリ ラム+ライム ヘミングウェイが愛したカクテルの名作です。 |
マイタイ ラム+パッションフルーツジュースなど トロピカルドリンクの傑作です。 |
ソルティードッグ ウォッカ+グレープフルーツジュース スノースタイルのロングドリンクです。 |
スクリュードライバー ウォッカ+オレンジジュース 飲み口のいいロングドリンクです。 |
ブラディー・マリー ウォッカ+トマトジュース ヘルシーなロングドリンクです。 |
マルガリータ テキーラ+ライム スノースタイルの爽やかなカクテルです。 |
テキーラ・サンライズ テキーラ+オレンジジュース 朝焼けの色のロングドリンクです。 |
マンハッタン ウイスキー+ベルモット マティーニの女性版といわれる甘めのカクテル。 |
グラスホッパー ペパーミントグリーン+ホワイトカカオ ミントの香りの甘口のカクテルです。 |
カルーアミルク カルーア+牛乳 デザート感覚で飲める甘いロングドリンクです。 |
ミモザ シャンパン+オレンジジュース ミモザの花のようなカクテルです。 |
キール 白ワイン+クレームドカシス 食前酒としても世界的に知られるカクテルです。 |
キール・ロワイヤル シャンパン+クレームドカシス キールのシャンパン版です。 |
スプリッツァー 白ワイン+炭酸 清涼感あふれるキリッとしたカクテルです。 |
オーダーするとき
バーでのオーダーのしかたにルールはないので、好みのお酒を好きなように注文します。
メニューにはカクテル名だけが書かれていることが多いので、何が入っているかわからないときは、バーテンダーに相談しながら決めるといいでしょう。
好みのカクテルをいくつか決めておくと、スームーズに注文できます。
バーではメニューがでてこないことがよくあります。
そういう場合は、好みのカクテルを注文したり、カウンターの内の棚に並んでいるお酒の瓶を見て注文したりしますが、分からない場合は飲みたいもののイメージを伝えて、バーテンダーにお任せするのが安心です。
イメージの伝え方
・甘口、辛口、フルーティー、さわやか、濃厚など味の好みを伝えます。
・ジン、ライム、ウォッカ、テキーラなどベースとなるお酒の好みを伝えます。
・お酒の強さの好みを伝えます。
上手な飲み方
何倍か頼む場合は、次のようなことを頭に入れておきます。
・さっぱりした味から濃厚な味へと頼むとそれぞれの味を楽しめます。
・アルコール度数の低いものから高いものへと、徐々に強くしていくのが無難です。
お酒が飲めない人や苦手な人でも、バーではソフトドリンクやノンアルコールのカクテルも用意してあります。
覚えておきたいカクテルの飲み方
グラスの縁に塩がついているもの
スノースタイルといわれるカクテルで、ソルティードッグが有名です。
1箇所だけに口をつけて飲んでもいいですし、1周ぐるりと口をつけてもOKです。
極細のストローがついているもの
かき混ぜるためのストローです。
使って飲んでもかまいませんが、吸い込むのに力がいるのでスマートではないかもしれません。
ストローが2本ついているもの
1本を使って飲みます。
もう1本はストローが詰まったときのスペアです。
マドラーが入っているもの
マドラーは使ったら取り出して、紙ナプキンなどの上に置いておきます。
レモンやライムは絞ったあとに取り出してもいいですし、中に入れたままでもOKです。
フルーツがついているもの
フルーツもいただきます。
皮や種は紙ナプキンで包んでおきます。
飾ってある花は取り出してもいいですし、そのまま飲んでもOKです。
層になっているもの
見た目の美しさを楽しむカクテルなので、ストローがついていてもかき混ぜずにそのまま飲みます。