西洋料理の入店から席に座るまでの全マナー

西洋料理の入店から席に座るまでの全マナーのポイント解説
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女性がいる場合はレディーファーストが基本

西洋料理のレストランではレディーファーストが基本になります。
日本ではレディーファーストはまだまだ習慣がないため、戸惑ってしまうかもしれませんが、遠慮してモジモジしているよりも、堂々とふるまったほうが素敵です。
お店の人や男性のエスコートに任せましょう。

西洋では女性が優先され、男性が女性をエスコートするのがマナーです。
入店から入室までだけでなく席に着いてからも、お店の人を呼んだりオーダーしたりといったことは男性が引き受けます。

お店に着いたら

欧米ではドアを引くのは男性の役目です。
女性の場合、お店の人か連れの男性がいれば、引いてくれるのを持って中に入ります。
ドアを引いてくれたら、軽く会釈をして中に入りましょう。
受け付けで名前を告げ案内されるのを待ちます。
連れの人が到着していなければ、ウエイティングルームで待つこともあります。

クローク

コートや厚手の上着を着ている場合はクロークに預けます。
スカーフや手袋などもバックに入らないときは一緒に預けます。
コートなどの脱ぎ気をサポートしてくれたら、「ありがとうございます」とお礼を言ってくださいね。

席の案内

食事をする席へはお店の人が案内してくれるのでそれに従います。
カップルの場合は、女性が先に歩くように、男性が一歩下がってエスコートしてください。
勝手に好きな席に着くのはNGです。
キッチンやトイレのそばなど、気に入らない席があれば変更を申し出てもかまいません。

ドレスコード

ドレスコードとは、公式な場などで必要な服装の規制のことです。
高級レストランでは基本的にカジュアルな服装を避ける服装の規定があるところもあります。
公式の晩餐、特別なパーティでないかぎり、「上着、ネクタイ着用」程度なので、難しく考える必要はありません。

ドレスコードは男性向けになっていて、女性は男性に合わせた服装が求められます。
男性、女性に限らずジーンズ、スニーカー、短パン、サンダルなどはNGです。

フォーマルの場合

男性がタキシードかダークスーツ、女性はドレスでOKです。

スマートカジュアルの場合

男性が上着にネクタイ着用で、女性はワンピースなどきちんとした服装でOKです。
女性はスカーフやアクセサリーをプラスして華やかな装いにします。

メーク

公の場での化粧は女性の身だしなみですが、濃くなりすぎないように注意します。
特にきつい香水はNGです。
かならずおしぼりが出るとは限らないので、テーブルへ案内される前か、オーダーがすんだ後で化粧室で手を洗うと同時にメークのチェックもしましょう。
このとき口紅を押さえておくと、グラスに口紅がつきにくくなります。

席次

西洋のマナーにも席次があります。
ダイニングルームの場合は、壁側や入り口から遠い席が上席になります。
窓際の場合は窓が見える席が上席です。

個室の場合はマントルピース(暖炉)のあるほうや、入り口から遠い方が上席になります。
招待や接待の会食の場合はゲスト、お祝いなどの場合は主役が上席に座ります。
また目上の人も上席に座ります。

日本のマナーと違うのは、原則として女性が優先されるところです
お店の人が席まで案内してくれるので、そのときさり気なく目上の人や女性に上席をすすめてくれることがあります。
上席がよく分からない場合は、お店の人が最初に椅子を引いた席が上席なので、それに合わせて座れば大丈夫です。

ダイニングルームの場合

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・二人の場合
壁際の席が上席です。

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・四人の場合
壁際で入り口から遠い方が上席です。

個室の場合

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・二人の場合
マントルピースのある方が上席です。

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・四人の場合
マントルピースがあり、入り口から遠い方が上席です。

座り方

高級レストランでは、テーブルに着くとお店の人が椅子を引いてくれるので、それに合わせて座ります。
女性や目上の人から先に席に座ります。

座り方

1、椅子の横に立ち椅子を引いてもらったら、椅子とテーブルの間に入ります。
2、椅子がひざの裏に触れたらなるべく深くかけるように意識して、ゆっくりと腰を下ろします。
後ろを振り向かないのがポイントです。
3、テーブルと体の間に握りこぶし1つ分のスペースが空くように座ります。
深く腰をかけて、背筋はピンと伸ばしましょう。背もたれにはお尻だけつけて寄りかからないようにすると、姿勢を崩さずリラックスできます。

自分で椅子を引いて勝手に座ってはいけません。
先に椅子を引いてもらっている人がいる場合は、椅子の横に立って順番を待ちます。

バックの置き方

同じテーブルで空いている席があればそこに置いてもかまいませんが、椅子を自分の方に引き寄せたりせずにさりげなく置きます。
レストランによっては椅子のそばに荷物を置く台を用意してくれるところもあります。

どこにも置く場所がない場合、底のしっかりしたバックであれば、椅子の下でサービスの邪魔にならないところに置きます。
小さいバックは、腰と椅子の背もたれとの間に置きます。
または、ひざ上に置いてその上からナプキンをかけてもかまいません。
テーブルの上に置いたり、椅子の背にかけたりするのはNGです。

食事中に足を組むのはよくありません。
どうしても足が疲れたら、両脚をそろえたまま足先だけ軽く交差させます。
ただし食べている最中は避けてください。

ナプキンの使い方

ナプキンを広げるタイミングは、オーダーが終わった後か、最初の飲みものが運ばれてきたときです。
目上の人がいる場合は、目上の人がタイミングを見計らって取り、他の人はそれに合わせます。

ナプキンは指を拭いたり、口元を拭くときに使います。
指を拭くときは、ナプキンの端をすこしめくり、内側に押し当てるようにして拭きます。
口元を拭くときは、ナプキンの端を引き上げて拭きます。
骨などを出すときに口元を隠すためにも使います。

ナプキンの広げ方

ナプキンは二つ折りにしてひざの上に広げます。
輪を手前にすることが多いですが、輪の向きはどちらでも構いません。
汚れた指などを拭くときはナプキンの内側を使います。

服の生地によってはナプキンがすべることもあるので、ナプキンを落とさないように注意します。
すべるときは、ナプキンの両端をももの下に少しはさんでおくといいです。
ベルトやスカートなどのウエスト部分に引っ掛けるのはNGです。

ナプキンの端を服の襟元にかけて首からたらすのはマナー違反です。
欧米では食べこぼして胸元を汚すのを避けるために、小さい子供がするのはOKとされています。

ナプキンのサイン

食事が終わって帰るときは、ナプキンを軽くたたんでテーブルの上に置くことで、退出のサインを表します。
トイレなどで食事中に中座するときは、ナプキンは座っていた椅子の上に軽くたたんで置きます。

ナプキン使いのNG

ナプキンを汚しては悪いからと、自分のハンカチを使うのはNGです。
退出のときナプキンをキレイにたたむと「料理がおいしくなかった」というサインになるといわれているので、軽くたたむようにしましょう。

西洋料理NG集

料理を右端から切る

洋食はナイフとフォークで切って食べるのが基本ですが、右側から切るのはNGとされています。
かならず左側から切っていただきます。
また、最初に全部切り分けてしまうこともNGです。

ナイフで食べる

右利きの人は右手が使いやすいのでついナイフを使ってしまうことがあるかもしれませんが、これはいけません。
ナイフについたソースをなめることもNGです。

カトラリーで人を指す

ナイフやフォークで人を指すのは失礼ですし、危険なので絶対にやってはいけません。
ナイフを置くときも、刃先を人に向けないようにします。

げっぷをする

和式のマナーでも同じですが、西洋ではとくにげっぷが嫌われます。
あくびも同じく、退屈しているように見えるので同席者に対して失礼です。

器を交換する

ひとつの料理をシェアするのは改まった席でなければOKですが、器の交換はNGです。
最初にシェアすることを告げれば、お店の人が取り分けてくれます。

ひじをつく

テーブルの上にのせてもいいのは、指先からひじの手前までです。
テーブルにひじをついたり、頬杖をついたりするのはNGです。

落としたカトラリーを拾う

ナイフやフォークを落としても自分で拾わずに、お店の人を呼んで新しいものをもらうようにしてください。


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