手紙やハガキの基本的な書き方パターン集

手紙やハガキの基本的な書き方パターン集のポイント解説

書き方の基本的な構成

手紙やハガキには基本的な書き方のパターンがあります。
それほど複雑ではありませんので、いちど覚えてしまえば簡単に応用ができます。
まずは手紙の構成内容を理解しましょう。

手紙文は、前文、主文、末文、後付けの四つで構成されています。

前文には「拝啓」「謹啓」などの頭語と、時候のあいさつ、相手が元気かどうかを気づかう言葉、またお世話へのお礼やごぶさたをわびる言葉を書きます。
女性の場合には頭語は堅苦しくなるので省略して、時候のあいさつから始めても構いません。

主文には、手紙の中でいちばん書きたかった用件を書きます。
改行して「さて」などで始め、自分らしい表現で分かりやすく書きましょう。

末文には結びのあいさつを書きます。
相手の健康を気づかう言葉を忘れずに書き添えます。
最後に改行して、「かしこ」「まずはお礼まで」「さようなら」などの結語を書きます。

後付けには日付と自分の名前、最後に相手の名前を書きます。
便せんが何枚にもなったら、順序が分かるように左上に番号をふっておくと親切です。

時と場合 頭語 結語
一般 拝啓・拝呈
一筆申しあげます
敬具・敬白
かしこ(女性のみ)
ていねい 謹啓・謹呈 謹言・謹白
急用 取り急ぎ申しあげます かしこ(女性のみ)
草々

季節のあいさつ

書き出し 結び
・日一日と春めいてまいりました
・日増しに温かさを感じる季節となりました
・花冷えの日が続いています
・近所の桜の花が満開になりました
・お彼岸とはいえ、まだ肌寒い日が続きますので、ご自愛くださいませ
・季節の変わり目、どうぞお体をおだいじに
・春先の風邪には、どうぞお気をつけください
・すっかり暖かくなりましたので、こちらへもお出かけください
・うっとうしい梅雨が続いています
・ひまわりの花が鮮やかに咲き誇っています
・海や山が恋しい季節となりました
・せみの声がにぎやかに聞こえてまいります
・暑さ厳しき折、お体にはくれぐれもお気をつけください
・夏バテなどなさいませぬよう、ご自愛くださいませ
・ご家族の皆様で、楽しい夏休みをお過ごしくださいませ
・秋とはいえ、まだまだ厳しい残暑ですね
・虫の声が聞こえる季節となりました
・秋の気配がいよいよ濃くなってまいりました
・ようやく過ごしやすい季節になりました
・コスモスの花が風に揺れています
・朝夕はめっきり涼しくなりました
・まだまだ残暑が続きますので、お体には気をつけて
・夏のお疲れがでませんように、ご自愛くださいませ
・お風邪などをひかれませんよう
・秋が是が心地よい今日この頃、どうぞお健やかにお過ごしください
・厳しい寒さが身にしみる今日この頃です
・年の瀬も迫ってまいりました
・初春にふさわしい穏やかな日が続いております
・梅の花がほころび始めました
・ようやく寒さも和らいでまいりました
・気ぜわしい毎日ですが、お体には十分お気をつけください
・寒さが続きますが、お風邪など召しませんように
・寒さ厳しき折、ご自愛くださいませ
・春はもうすぐ。どうぞお健やかにお過ごしください

敬語の基本

基本的にはていねい語を使います。
相手の呼び名や動作を表すときは、前に「お」後ろに「れる」をつけたり、ほかの尊敬語に言い換えたりします。
自分側のときには、謙譲語をつかいます。

関係・動作 尊敬語(相手に使う) 謙譲語(自分に使う)
本人 あなた、あなたさま わたし、わたくしども、手前
家族 ご家族、みなさま、ご一同様 家族一同、わたくしども
お父様、ご尊父(様) 父、実父、義父、舅
お母様、お賢母(様) 母、実母、義母、姑
ご主人(様)、旦那様 主人、夫
奥様、奥方様 妻、家内、女房
子供 お子様、お子さん 子ども
息子 ご子息、息子さん 息子、長男(次男)
お嬢様、お嬢さん 娘、長女(次女)
甥(姪) 甥御(姪御)様 甥(姪)
いる いらっしゃる、おいでになる おる
する なさる、される いたす
思う 思われる、お思いになる 存ずる、存じあげる
聞く お聞きになる、聞かれる うかがう、承る
言う おっしゃる、言われる 申す、申し上げる
行く いらっしゃる、おいでになる まいる、伺う、お訪ねする
来る いらっしゃる、お見えになる まいる、伺う
会う お会いになる、会われる お目にかかる
送る お送りくださる お送りする、ご送付いたす
食べる 召し上がる いただく、頂戴する
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